「看護師辞めたい・・・でも、人が足りてないみたいだし、辞めづらいな。。。」
今回は看護師辞めたいけど、迷っている方に向けて、こんな症状が出ているなら、辞めた方がいいというサインについて9つまとめました。
この記事の内容は、以下になります。
・看護師を辞めた方がいいサイン9つ
・9つの具体的な症状と要因
・看護師を辞めなくてもいいケース
・退職を決意したら、まずやるべきこと5つ
看護師を辞めた方がいいサイン9つ
看護師を辞めた方がいいサインは以下9つになります。
① 不安や緊張が高まって、イライラし怒りっぽくなる
② ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
③ 気分が落ち込んで、やる気がなくなる
④ 人づきあいが面倒になって避けるようになる
⑤ 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
⑥ 寝つきが悪くなり、夜中や朝方に目が覚める
⑦ 食欲がなくなって食べられない、逆に食べすぎたりしてしまう
⑧ 下痢や便秘をしやすくなる
⑨ めまいや耳鳴りがする
出典:厚生労働省
①~④はこころのサイン、⑤~⑨はからだのサインです。
これらに該当する場合、早めに対処しないとうつ病に発展してしまいます。
9つの具体的な症状と要因
① 不安や緊張が高まって、イライラし怒りっぽくなる
仕事中、とくになにもないのに、ずっと「あれ大丈夫だったかな?」と気になって仕方がない。後輩のちょっとしたミスに腹が立ち、ついカッとなって怒鳴ってしまう。
② ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
他人に「そんなことで驚かなくていいのに…」と言われてしまうくらい、ちょっとした出来事に過剰に反応して、「えっなんで?どうしよう」と驚いてしまう。
とくに何かあったわけではないのに、急に涙があふれて止まらない。。。
③ 気分が落ち込んで、やる気がなくなる
「自分は看護師に向いてない・・・」「もう無理・・・」と気分が落ちこみ、なにも手につかなくなる。
手も足も力が入らないくらい虚脱感を感じる。
④ 人づきあいが面倒になって避けるようになる
誰にも会いたくない、職場に行くのが怖い、LINE返すのも面倒・・・と人との関わりが面倒になり、家から出るのが億劫になる。
⑤ 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
ストレスを感じると交感神経が優位になるため、血管が収縮し、全身の血行が悪くなり、肩こりだけではなく、頭痛、腹痛、腰痛など様々なところに症状がでる。
⑥ 寝つきが悪くなり、夜中や朝方に目が覚める
通常、夕方から夜は副交感神経が優位になり、休息モードに移り変わって眠ることができる。
しかし、ストレスにより交換神経が常に優位な状態であるため、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする。
⑦ 食欲がなくなって食べられない、逆に食べすぎたりしてしまう
ストレスによって摂取中枢がうまく機能せず、食欲を感じにくくなったり、胃痛を起こしたりする。
逆に、神経物質「ノルアドレナリン」が増加し、食欲が抑えられなくなる。
⑧ 下痢や便秘をしやすくなる
ストレスにより、交感神経が優位になりすぎると腸の蠕動運動が亢進し、便から水分を吸収できずに下痢になる。
また、大腸の動きが悪くなり、蠕動運動が鈍くなって大腸に便が滞り、便の水分が抜け、便秘を引き起こすこともある。
⑨ めまいや耳鳴りがする
三半規管はストレスの影響を受けやすいので、立ち上がった時にくらくらして安定しないなどのめまい感を感じる。
また、交感神経の乱れにより、血流が悪くなると、耳の各器官への血流が滞って、耳鳴りが起こる。
以上9つをご紹介しました。
看護師を辞めなくてもいいケース
これまで、こんなサインが出たら辞めるべきというケースについてお話してきました。
逆に「こんなときは、まだ辞めなくてOK」 というケースについてもお伝えするので、自分が当てはまってないか、必ず確認してくださいね!
入職して半年未満の人
人は、新しい環境に適応するまで、半年ほどかかるといわれています。
初めは理想とのギャップや自分の看護の支えとしていた考えが揺らぐことが多くあります。
それに加えて、職場のルールや人間関係など覚えることは多く、疲労がピークになる時期でもあります。
新たな職場で働き始めた当初に認識できる情報はほんの少ししかありません。
半年ほどかけて、職場の全体像が見えてきて、少しずつ適応に向かっていきます。
入職してすぐに職場の良し悪しを判断するのは早るため、半年以内に退職してしまうと後悔してしまいます。
なんとなく嫌になったからやめようとしている人
看護師の退職の理由には「3年経ったから、もう辞めようかな」と、勤務年数や年齢などの節目をきっかけに、なんとなく職場をやめてしまう人が多いです。
しかし、キャリアを「なんとなく」や「適当に」選んでいては幸せなキャリア選択は望めません。
どのようなことにおいても、自分の人生なのですから、「なぜそのような選択をしたのか」という理由づけが重要になります。
適当にキャリアを選択していると、やりたい看護ができないままでいたり、自分に合わない仕事を無理に続けることになりかねません。
退職を考えたらまずやるべきこと5つ
これまで、退職したほうがいい場合と辞めなくてもいい場合についてお話してきました。
退職したほうがいいようなサインが出ていても以下5つの行動をとることで、改善されることがあります。
① 可能であれば、長期休暇を取得する
職場から離れる時間を持ち、冷静になって考える時間を作ろう!
ゆっくり温泉旅行でも、家でおもいっきり連続ドラマをぶっ続けで観るでもなんでもいいから、仕事と離れる時間を持ってみましょう。
そうすると、頭がすっきりして改善策がみつかるかもしれません。
② 退職を望む理由と原因を考える
退職理由が「なんとなく」であれば、先述した通り、辞めない方がいい場合に当てはまります。
今後、自分が望んだキャリアをしっかりと歩んでいくためにも、なぜ自分は辞めたいのか、理由と原因を考えましょう。
③ 退職することのメリット・デメリットを考える
自分が今の職場を辞めるとどのようなことが楽になるのか、最低でもそれぞれ5つ以上は考えよう!
デメリットよりもメリットの方が多く挙げられたら、退職すべきといえます。
④ 原因が解消すれば、働き続けられる気持ちになるか判断する
辞めたいと思った原因をそれぞれ挙げ、さらに、その原因が解決された状況を想像し、「それなら働けそう」と思えるか判断しよう。
解決後の状況を考えても、絶対働けなさそうであれば、辞めた方がいいですよね。
⑤ 異動や担当の変更などによって、退職したい気持ちが変わるか考えよう
「辞めたい」というもやもやした気持ちは、今の環境を一新することで解消される場合があります。
まずは、一人で思いつめず、上司や先輩などに相談してみると解決の糸口が見つかるかもしれませんよ!
早めに対処し、自分の望む働き方をしよう
今回はこのようなお悩みに対して、
看護師を辞めた方がいい9つのサインについてお話しました。
繰り返しにはなりますが、看護師を辞めた方がいいサインは以下9つになります。
① 不安や緊張が高まって、イライラし怒りっぽくなる
② ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
③ 気分が落ち込んで、やる気がなくなる
④ 人づきあいが面倒になって避けるようになる
⑤ 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
⑥ 寝つきが悪くなり、夜中や朝方に目が覚める
⑦ 食欲がなくなって食べられなくなったり、逆に食べすぎたりしてしまう
⑧ 下痢や便秘をしやすくなる
⑨ めまいや耳鳴りがする
ひとつでも当てはまるものはありましたか?
これらのサインがでたら、こころとからだが限界に近付いている証拠です。
せっかく「こんな看護師になりたい」と理想をもって、頑張って勉強して勝ち取った看護師資格。
人間関係、多重業務など嫌なことは多くあれど、仕事をしている中で、「やっぱり看護師のお仕事が好きだなぁ」とやりがいを感じた場面はいくつもあったはずです。
一番もったいないのは「なんとなく」看護師を辞めてしまうことです!
今の職場が嫌であっても、自分に合う職場は絶対に見つかります。
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〈参考資料:濱田安岐子(2022).看護師のためのキャリアデザインBOOK【改訂版】.つちや書店 〉